株式会社リースエンタープライズ 大阪南森町発、最強のホームページ制作集団

【独断と偏見】Shinnojiが最近読んで面白かった文学作品4作2016年8月号

ホラー・幻想文学好きなら買い!日本を代表するホラー小説作家さんまとめ Part1

皆さん、本、読んでますか?(3回目)

こんにちは、Webメディア事業部のShinnoji(@shinnoji365)です。

銀牙連載が完結し、弊社のWEBプロモーションについてブログに詳しく書きなさいと言われ「主にローカルビジネスを展開されているオーナー様向けのWEBメディア運用による集客最大化」について書いてきましたが、

脳みそに限界が来ましたので、たまには他のことを書こうと思います。

私の脳みそをフル回転させて仕事したいクライアント様は、こちらの記事をご覧ください、お問合せお待ちしております。

というわけで、記事を書くのもメディアを運営するにも、最早WEB業界で生きるのに必須と言っても差し支えないと(個人的に)思っているのが想像力。

想像力といえば? そうです、幻想・ホラー小説です。過去2回、僕が中学生の頃から読んでいるおすすめ作家さんを紹介させていただいていますが、今になっても、どれだけ忙しくても僕が唯一手放さないのが小説です。

ホラー・幻想文学好きなら買い!日本を代表するホラー小説作家さんまとめ Part1
ホラー・幻想文学好きなら買い!日本を代表するホラー小説作家さんまとめ Part2

それでは閑話休題ではありませんが、最近僕が読んだ中で、面白かったおすすめ文学を紹介したいと思います。「最近、忙しくて本読んでないなぁ」そんなあなたに是非書店で手に取ってもらいたい一冊です。

直近で読んだ作品なので、今回は作家さん別ではなく、作品別で紹介したいと思います。

深紅の碑文/上田早夕里先生

深紅の碑文
<あらすじ>
支援団体“パンディオン”の理事長・青澄は、陸と海との対立を解消するため、“ラブカ”の指導者のひとりザフィールとの接触を試みた。だが、海上民の悲惨な現実に絶望してラブカの指導者への道を選んだザフィールは、交渉による和平への道を徹底的に拒否し続ける。その背後にさらに深い闇が隠されていることを青澄は独自の経路で知るようになる。不穏な社会状況が続く中、人類の記録と生命の種を系外惑星に送り込む計画に共感した星川ユイは、深宇宙研究開発協会の門戸を叩くが、協会もまた、部品調達の困難や世論の批判によって多くの問題を抱えていた…。苛烈な闘争の時代に己の信念を貫く者達が、この星に生の輝きを灯す究極の黙示録巨篇。

Shinnojiから一言

えーいきなりですが、この作品、深紅の碑文を読む為にはいくつかハードルが存在します。

というのも、いきなり深紅の碑文を読んでもまず意味が解りません。深紅の碑文は「オーシャン・クロニクル・シリーズ」と呼ばれる上田早夕里先生の代表シリーズ作品です。

元々はシリーズではなかったのですが、日本SF大賞受賞作・華竜の宮があまりにも面白すぎた為、設定に少し見直しをかけ、続編として執筆された作品です。

ちなみに超長編の部類ですが、一気に読み込んでしまうこと間違いなしの濃密さです。

深紅の碑文を読む前に読んでおく作品と良い順番は以下です。

・魚舟・獣舟
・華竜の宮
・リリエンタールの末裔

上記の順番で読んでおくと、深紅の碑文の面白さがより一層際立ちます。魚舟・獣舟は元々短篇集の中のひとつですので(この作品が原型と思うとそれはそれですごいのですが)書店にないよ! という場合は、華竜の宮だけでも読んで下さい。

そして実際に読んだ感想ですが、まず、海洋交戦系SFかな? と思われる方が多いかもしれませんが、確かにそういった息を呑むような展開もあるのですが、立場の違う人間たちの様々な視点から描かれる、海洋系終末SFというのが一番解りやすい表現ではないかと思います。

舞台設定上、陸と海に別れた人間たちによる固執やつながり、そこで生まれる価値観の差異、交渉、取引など、人間が持つ独特の味が出ており、登場キャラの立ち方が半端じゃありません。特筆すべきは魚舟・獣舟時代から登場する50代になった青澄、そしてラブカのリーダー、ザフィールでしょう。

陸と海、それぞれから組織の倫理や制約に縛られながらも、来る終末が確定している中、生きながらもがき、闘い、苦しみ、達成する。そして深紅の碑文とは何かを知る。

そんな作品です。意外と泥臭いと思われるかもしれませんが、仮想生物などの設定は生きており、冒頭にも書いた通りですが読みだしたら止まりません。僕個人としてはラストは涙なしでは読めませんでした。青澄もザフィールも自分は大好きですね。

ちなみに僕は深紅の碑文に関しては文庫版を購入しました、なぜなら置いてあったのが上田早夕里先生直筆のサイン本だったからです、こういうのは書店じゃないと難しいよね!(嬉しい)

死の泉/皆川博子先生

死の泉
<あらすじ>
第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。

Shinnojiから一言

大枠ではミステリーなんですが、個人的にはミステリーとも言い難い、まさに幻想小説という言葉がふさわしい皆川博子先生の作品です。

なんで有名作・薔薇密室にしないんだと思われる方もいるかもしれませんが、この作品を購入した時はまだ皆川博子先生の作品は短篇集しか読んでおらず、長編をとにかく読んでみたかったという興味本位w

舞台はナチスが跋扈した戦後のドイツ。日本人は一切出てきません、この時点で読む人を選ぶ作品ですのでご注意。冒頭はマルガレーテの回想譚風に話の展開が進んでいきますが、とにかく特筆すべきは「不気味さ」です。とにかく作品全体を通じて不気味です。

奇形の双子、カストラート、人体実験、不老不死の研究、歪んだ美の追求ともいわんばかり、若い人には聞き慣れない言葉が出てくることもあるかもしれませんが、読み進めていく度にその想像力に圧倒されます。

そしてまだそんなに数を読んだわけではありませんが、皆川博子先生の作品に通して感じるのは、美しくもどこか危なげで幻想的な愛です。今作もその雰囲気は十分に味わうことができる作品だと思いますが、読みやすさで言うと次に紹介する「開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―」の方が読みやすいです。ただ、あとがきのどんでん返しは必読。

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―/皆川博子先生

開かせていただき光栄です
<あらすじ>
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が……解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描く短篇「チャーリーの災難」と解剖ソングの楽譜を併録。解説/有栖川有栖 『死の泉』の衝撃から14年―― 家族や芸術、歴史、幻想味といったテーマは『死の泉』同様通底しているが、さらにそこにユーモアやキャラクター性、ミステリ・ガジェットが加わり、著者の新たな代表作に仕上がっている。

Shinnojiから一言

先ほどの「死の泉」と同じ皆川博子先生の最近の著作の中で、本格ミステリ大賞受賞作であり、入り口としても良いのではないかと思う一作でした。最初の登場人物紹介の多ささえ乗り越えれば後はあれよあれよと勝手に物語が進んでいきます。

こちらは完全にミステリで、普段ホラー、SFばかり読んでいる自分にも非常に解りやすく、トリックも秀逸。ていうか、この時点で皆川博子先生ご本人はすでに80歳を越えていると考えると、さらに色々な意味で凄いです。

この作品もロンドンを舞台にしている為、日本人は一切出てきません。ただ「死の泉」にも共通して言える美しくもどこか危なげで幻想的な愛は、この作品にも計緒です、むしろこの部分だけならこの作品の方が人によっては官能的かもしれません。

読み進めるうちに、謎が謎を呼び、様々な思惑が錯綜しますが、ラストにはそれらをすべて回収した上で、詩人を志す少年、ネイサンの運命に読者もろとも引きずり込まれていくこと間違いなしです。Amazonでもかなりのレビューがついているので、僕の解説で物足りない場合は、猛者(レビュアー)たちの見解をもとに是非読んでみて下さい。濃密なミステリです。有栖川有栖先生の前日譚とまさかの解剖ソングも面白いです。

ちなみに続編「アルモニカ・ディアボリカ」も文庫版が出ていますが僕はまだ追いついていませんw

金色機械/恒川光太郎

金色機械
<あらすじ>
時は江戸。ある大遊廓の創業者・熊悟朗は、人が抱く殺意の有無を見抜くことができた。ある日熊悟朗は手で触れるだけで生物を殺せるという女性・遙香と出会う。謎の存在「金色様」に導かれてやってきたという遙香が熊悟朗に願ったこととは――壮大なスケールで人間の善悪を問う、著者新境地の江戸ファンタジー。第67回日本推理作家協会賞受賞作。

Shinnojiから一言

直近で読んだ中で一番何もかもがぶっ飛んでいたのが以前も代表作でありデビュー作、「夜市」をはじめとする幻想的かつ遠野物語のようなノスタルジックな不思議系ホラーを展開される作家さんとして紹介させていただいた恒川光太郎先生の「金色機械」です。

舞台が江戸、そして場所は遊郭、とこの時点でファンとして「恒川ワールド新境地来たんじゃない」と思いながら読み始めたのですがこれが新境地どころか、江戸ファンタジーと銘打っているものの、見方によっては江戸SFとも言えるのではないかとも思われる新境地。いやもう新世界。

謎の存在であり物語の鍵を握る「金色様」の存在感がとにかく半端ないのですが、その浮いた存在感を圧倒的文章センスで寓話の様な世界観に閉じ込めつつ、それぞれ立場は違うものの、陰のある背景を持つ熊悟朗と遙香のストーリーに介入していきます。

恒川光太郎先生の作品の中では中の上、と言ったところですが(7割くらいしか読み切れていない人間の感想ですw)「雷の季節の終わりに」「草祭」あたりの作風が好きな方には、部隊が江戸であるということだけ認識してもらえれば問題なくすらすらと読めて、かつ「金色様」の存在が面白く感じられると思います。

時代小説のような固さは全くございませんのでご安心下さい。

時間がなくても少しずつ

いかがでしょうか? 僕が最近読んだ作品をただ紹介しただけですが、面白かったものだけを厳選しました。

本って本当に楽しいです。新しい作品が発売されるまで待っている時、そして手に入れた時の高揚感。読了後の気持ちetc……。さあ、ちょっと本屋に行ったら、もう「どれにしようかな……」で悩んでしまうこと間違いなしです。

僕と小説トークがしたい方は「@shinnoji365」でフォローして「Shinnoji! 小説読んだよ!」と言ってくれれば、寝てなければ反応すると思います! 多分! Twitter上ではガンガン上記以外の作家さんから話に入っていただいても構いません、むしろあなたのオススメ作品も是非教えて下さい!

次回も楽しみにしていただければ嬉しいです!

新着記事と笑いは鮮度が命や!

「【独断と偏見】Shinnojiが最近読んで面白かった文学作品4作2016年8月号」記事が気に入った方はいいねしよう!!