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これからのデザイナーがするべきこと
めちゃくちゃ久しぶりの投稿になってしまいました。
リースエンタープライズのチーフデザイナー塩谷です。
今日は、自らの戒めとも言える内容を書こうと思います。
僕を含めたデザイナーという職業の人間が、これからの時代を生き抜くためにするべきことをまとめました。
目次
近い将来、デザイナーという職業はいらなくなる
これはデザイナーの人なら感じ始めているのではないでしょうか?
その背景には、沢山のサービスの普及があげられます。
例えば身近なものでいうとカメラアプリ。
iPhoneやスマホで撮影した写真を、誰でも一瞬にして美しく加工出来てしまいます。
写真の切り抜きだって自由自在、顔の修正だって自由自在、アプリのクオリティが上がってしまえば、画像加工の仕事はいらなくなります。
Wix等のホームページ無料作成サービスもそのひとつです。
時代は必ずこの道を辿ります。
無料で美しいホームページが持てるのではあれば、わざわざwebデザイナーにホームページ作成を依頼する必要なんてありません。
だから近い将来Webデザイナーなんて必要ありません。
さらには、インターネットが普及し、どんな情報でも簡単に手に入るようになりました。
無料テンプレート、無料素材、無料フォント、世の中には無料で手に入るハイクオリティなデザインが溢れかえっています。
現行のデザイナーが行っていることなど、この無料テンプレートや無料フォント・無料素材をちょちょいと編集するだけの作業と化しているのですから、デザイナーという職業が無くなるという仮説は、なんとなく現実味をおびはじめるのです。
逆説的にはデザインの重要性が増してきている
一方で、デザインの重要性は年々増す一方です。
デザインの定義が広がったというのも大きいでしょう。
少し前であれば、デザイン=装飾的な行為として捉えられていましたが、今やデザインは思考やプロセスにまで及んでいます。
デザイナーに求められることはただの装飾的行為では無くなってきていて、デザイナーの持つデザイン的思考を利用して、事業を発展させたり、サービスの拡充を図るという戦略的デザインプロセスを求められ始めています。
これは、企業や一般社会がデザインの重要性に気づいたからです。
もはや、この時代に開発プロセスのみで商品が売れる時代ではないのです。
その商品をいかに上手に伝えるか、面白く伝えるかというデザインプロセス無くして、売れる商品は作り出せない時代に突入しています。
あなたが進むべきデザイナーという道とは
デザイナーが生き抜くためには、企業と共にプロジェクトに参加し、デザインプロセスを提供していくことが大事になります。
アートディレクションという言葉が存在しますが、正にそのような立ち位置が求められるでしょう。
しかし、アートディレクターとして超有名な佐藤可士和氏のようになれる人間は、相当な才能と運が必要になるでしょう。
しかし、落胆する必要はなく、社会がデザインの重要性に気づいた今、企業がデザイナーを求め始めています。
優秀なデザイナーを自社で囲っておきたい、これは企業であれば普通の意識です。
少し前に、GREEやサイバーエージェントによる優秀なプログラマー・システムエンジニアの獲得合戦が勃発していましたが、希少性の問題からそこまでとはいかないまでも、企業がデザイン部署を作るという流れは、進んでいくと考えます。
デザイナーは、装飾的な行為を求められる前に、企画力やプロジェクトに対するデザイン的プロセスを求められるはずです。
これからはエンジニア能力を持ったデザイナーが求められる
僕にはそんなコミュニケーション能力はない。
僕はデザイン技術力が武器なんだ!
そんな方も当然いると思いますが、そんな方はアートディレクション的な仕事は苦手です。
しかし、コンシューマーが求める程度の技術は、無料解放されていく社会の流れの中で、デザインの技術力で押し切るには難しい点があります。
これからの時代、技術者として生き抜くには、エンジニア能力の会得が必須になるでしょう。
既に現段階ですら、WEBデザイン業界ではプログラムとデザインの境界が曖昧になり、デザイン側がプログラムを担当したほうがユーザービリティが高いという側面がある場面が増えてきました。
技術の発展が進み、この流れはさらに進んでいくでしょう。
デザインとプログラムはニコイチとなり、例えば、既にTEAMラボやライゾマティクスの真鍋大度氏のような方々に見られるプログラムとデザインの融合は、正に時代の先端デザインを進んでいますので、技術で押し切るなら、この分野で挑戦するべきです。
まとめ
かなり大げさに書いたし殴り書きしたので、論点が曖昧だったりしているかもしれませんが、自分の戒め用なので、良しとさせてください。
何も考えずにのうのうとデザインしていると、あなたの仕事が気づけば無くなっているなんてことになりかねません。
ロボットの技術も年々進んでいますから、仕事の減少は一気に加速していくでしょう。
デザイナーが今後求められるのは、コミュニケーション能力とプログラミング能力だと感じた2016年秋でした。