これからのWeb戦略に必要な「AI最適化」とは? LLMO対策の重要性について

にリースはお応えします!
先日社内にてAIOとLLMOについての勉強会が行われました。
近年、Google検索の利用が減少し、代わりにChatGPTなどのAI検索が新たな情報収集の入り口となっています。
今回はその中でも特に重要な「LLMO(大規模言語モデル最適化)」について、具体的な実装方法を交えてお伝えします。
また、AIOやLLMOについては弊社の下記ブログでも詳しくご説明しています。
“AIに強い”会社になる!AIO対策で得られる3つの効果とは?
LLMOとは?SEOとの違いと、AI時代の新たな戦略
目 次
AIOとLLMOの違いとは
AIOは「AI Optimization(AI最適化)」の略で、AIに見つけてもらうための対策です。一方、LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略で、AIに正しく学習され、記憶されることを目的としています。
簡単に言うと、AIOは「今見つけてもらう施策」、LLMOは「今後、そして未来に覚えてもらう施策」です。これからのWeb戦略では、この二つが重要になってきます。
実際にできるLLMO対策
1. llms.txtファイルの設置
llms.txtは、AIクローラーに対して「学習させたい・させたくない」ページを制御するためのファイルです。robots.txtが検索エンジン向けの命令であるのに対し、llms.txtはAIクローラー専用の指示書だと思ってください。
このファイルの最大の意味は、AIによる学習の制御権を Webサイト運営者に付与することです。
すべてのページを無差別に学習されるのではなく、重要なページは積極的に学習してもらい、プライバシーポリシーや管理画面などの不要なページは除外することで、AIに効率的で質の高い情報を提供することができます。
2. コメント付きllms.txtの活用
llms.txtには「#コメント」として補足情報を追加できます。これは、AIに「何のページか」を正しく伝えるためのアピールで、将来的にはこうした補足情報も学習対象として使われる可能性が高いため、今のうちから整理しておくとよいかと思います。
3. llmo-sitemap.xmlの生成
llmo-sitemap.xmlは、AIに学習してほしいページを明示的に指定するためのサイトマップです。まだ公式仕様として定義されているわけではありませんが、将来的な実装に備えて用意しておいてもよいでしょう。
実装方法としては、学習価値が高いと考えられるページを選びXMLファイルを作成し、ルートディレクトリに設置します。そして、llms.txtの先頭または末尾に「Sitemap: https://hogehoge.com/llmo-sitemap.xml」を追記することで連携させます。
注意すべきポイント
現在、noindexを設定していても、AIクローラーは「noindex」の指示を無視することがあります。本当に学習させたくないページがある場合は、llms.txtやrobots.txtでの「Disallow」指示、またはパスワード保護やIP制限などの物理的なブロックも必要となってくるでしょう。
まとめ
勉強会の前は、身につけたSEOの知識がAIO・LLMO対策ので役に立つのか不安でしたが、SEO対策がそもそもの土台として存在し、その上にAIO・LLMOが存在しているということが分かったので非常に有意義な勉強会でした。
特にLLMO対策は、将来のAI検索で選ばれるWebサイトになるために重要と言えるかと思います。今回ご紹介したllms.txtとllmo-sitemap.xmlの実装は、技術的にそれほど複雑ではありませんが、戦略的な価値は非常に高いものです。
AI時代においても弊社のWebサイトが「選ばれる・紹介される・信頼される」存在となるよう、これらの対策を積極的に取り入れていきたいと思います。

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- 著者.
- WEBエンジニア八木