美容室のホームページ制作で気を付けておきたいこと
にリースはお応えします!
みなさん、こんにちは!株式会社リースエンタープライズのチーフデザイナー塩谷です。
今回は連載シリーズ第3弾として、最近僕が制作する上で良く考え、そして悩んでいる部分を書きたいと思います。
目 次
大手優良サービスが台等してしまった美容室業界などが持つべき、オリジナルホームページのあり方について
第3弾は「大手優良サービスが台等してしまった美容室業界などが持つべき、オリジナルホームページのあり方について」です。
大手サービスが優位にある業界として、僕が際立っているなと感じるのが、美容室・ヘアサロン、ネイルサロンなどの美容業界と、レストラン、居酒屋、カフェなどの飲食業界、さらにホテル、電車やバスのチケットなどの旅行業界、通販業界です。
これらはそれぞれ、ホットペッパービューティー、ぐるなび・食べログ、じゃらん、楽天などのサービスサイトが圧倒的優位にあるように思います。
つまり、オリジナルホームページを持つ必要なく、ビジネスがインターネット上で可能になっている業界です。
小さな美容室が数十万円・数百万円かけて制作したホームページと、ホットペッパービューティーと契約して作成した自店のページでは、集客効果の差が歴然としてしまいます。
オリジナルのホームページをインターネット上に所有するということは、とても資産価値のあることなのですが、当然皆様ビジネスなので、すぐに結果が出ないものなどお荷物でしかなく、高価なオリジナルのホームページを持とうという気がおきないのではないでしょうか?
大手サービスに依存する危険性に気付いて欲しい
オリジナルホームページを持つ意味が見いだせないというのは、大変理解しやすい話です。
しかし、ホットペッパービューティーやぐるなび、じゃらんなどに依存したビジネスは、少しリスクのあることです。
例えば、
- 大手サービスが突然サイトを閉鎖した
- 似たような大手サービスサイトが増え、顧客が分散。運営コストがかさみ始めた。
- 大手サービスが店舗側に強制する何かしらのルールを追加してしまった
- 大手サービス内で他店との競争が激しくなってきた
このような場合、対処が大変むずかしい。
なかなか起きるものじゃないと感じるかもしれませんが、不祥事・業績悪化など、起こりうる原因となるものはいくらでもあります。
つまり、大手サービスに依存したビジネスは、大手サービスの手のひらでビジネスを行うしか無い状態に自らしてしまったために、何かあった時に身動きが取れなくなってしまうのです。
では、我々のようなクリエイティブ業界は、この美容室業界等の方々へどのような施策をご提案できるでしょう?
メディア型ホームページ(オウンドメディア)を目指すべき?
昨今、集客面からメディア型ホームページが流行しています。
いわゆるオウンドメディアと呼ばれるもので、この記事もオウンドメディアのいちコンテンツとして掲載されているものです。
あなたはこのサイトのこともこの記事の筆者のことも全く知らず、GoogleやYahooの検索によってこの記事にたまたまたどり着いたのではないでしょうか?
つまり、これがオウンドメディアの力であり、特徴です。
本来であれば、当サイト名「株式会社リースエンタープライズ」と検索しないとたどり着くことがなかった人(あなた)を、当サイトへ連れてくることが出来ています。
そしてこの記事に共感して頂いた方は、このサイトや記事をシェアしてくれたり、制作をお願いしてくれたり、ブックマークしてくれたりして、何か良い行いをしてくれます。
オウンドメディアは成功すれば、大手サービスに頼ることなく、自社ホームページで集客が行えるので、とても有効です。
色んな先人様も、これからの美容室ホームページ制作は「メディア型ホームページを作ろう」と結論づけてらっしゃいます。
美容室・ヘアサロン業界の方々にちゃんとデメリットも知っておいてほしいです。
オウンドメディアのデメリット
1.運営がとても大変
美容室のスタッフの方で、毎日パソコンの前にいたり、2000文字程度の記事を書けるスタッフはいるでしょうか?
なかなかそんなスタッフいないですよね、オウンドメディアではそういう作業が定期的に必要になります。
オウンドメディアの資産は「記事」です。
日々配信する「記事」が集客の要になってくるので、絶対にサボることが出来ません。
しかもオウンドメディアはブログではないので、ちゃんと情報として提供できる記事を書く必要がありますし、SEOやSEMについての知識も少し必要になってきます。
そんな知識ない!という方は運営保守や外部ライターをご契約されても良いと思いますが、結局そこにまたランニングコストが…
それならホットペッパービューティーで良いじゃん…ってなりますよね。
2.成長が亀のスピードで即効性がない
我慢強い人じゃないと成功できません。
オウンドメディアはゆっくりとSEOで検索順位を上げていくものなので、本当に時間がかかります。
その間はただただ意味があるのかも不安な状態で、記事を更新していくことになりますので、物凄く我慢が必要です。
つまり、集客の即効性は皆無で、初速を付けるために広告費をかけたりして、結局ランニングコストが…
3.コンテンツの用意が大変
先程も少し書きましたが、オウンドメディアはブログではありません。
「私は今日ここでランチをして~」なんて記事では、どれだけ記事を更新しても検索順位は上がりません。
オウンドメディアでは優良と思われる情報を配信していく必要があり、美容業界では「ヘアケアの方法」や「ヘアトラブルの解決」などが良いでしょう。
このようなコンテンツをしっかり用意できるスタッフ・環境・時間がないと、高額な費用をかけてオウンドメディアを作ったのに失敗してしまいます。
このように、旨味だけじゃないのがオウンドメディアです。
美容室の業界が果たして本当にオウンドメディアに合致しているのかは、正直悩ましいんじゃないかと思っています。
では、クリエイティブ業界として我々は美容室業界に何が提案できるのか?
大手サービス依存はダメです、オウンドメディアもダメです、ではさすがに批判だけでズルいので、クリエイティブ業界が美容室業界に提案できるホームページとはどんな形か考えてみました。
1.グループ型メディアはどうか?
ひとつの美容室で難しいなら、地域でまとまればどうかという提案。
例えば「南森町 美容室」でまとまったひとつのオウンドメディアを制作し、その運営を各美容室で順番に担当するというもの。
そうすれば、運営負担も減らせるし、地域検索にも引っ掛けやすいのでSEOも上げやすいし、メリットが多い気がします。
しかし、近隣地域との差別化は大きく図れそうですが、同地域内での競争には何の変化もないので、隣のライバル店とは差別できないまんま。ダメですねこれは。
2.物凄くニッチなメディアとして立ち上げるのはどうか?
オウンドメディアのデメリットでも記載しましたが、オウンドメディアは純粋なSEO力に頼るので成長が遅いのが特徴です。
しかし、それは大きな市場でライバルが沢山いるからの話。
ライバルと同じように集客を狙うから、逆に上がりづらいのだとすれば、物凄くニッチで市場規模の小さいところを狙えばどうでしょう。
例えば、ヘナカラーが得意な美容室なら、「ヘナカラー」に限定したヘナカラーメディアを配信してみてはどうでしょう?
その代わり、「ヘナカラーについてはどこのサイトよりも詳しく色んな情報がある」これは大事です。
そうすれば、規模は小さいですが、小さい市場規模では1位を獲得でき、ヘナカラーを求めるお客様の集客としては成功できそうです。
そもそも美容全体で狙おうとするから、美容室以外のメディアまでライバルにしてしまい、さらにSEOが難しくなるのだから、いっその事ひとつのネタにまとめるのはアリかもしれません。
基本的にWEBは小さい市場から攻める方が良いとされてますので、結構理にかなってると思うのですが、どうでしょう?
デメリットとしては、記事の配信でネタ探しが難しいという点でしょうか。
さらっと書きましたがこのデメリットはデカイですね苦笑
3.日々の業務が文字化されるメディア
メディアとして発信する為の「記事」のネタ探しに苦労するのであれば、日々の通常業務がそのまま文字化されるようなメディアはどうでしょう?
いわゆる実績ページのようなものが無限に増えていくわけですが、ただカット前・カット後のビフォーアフター写真を掲載するだけのよくある実績ページでなく、採用したスタイリングについてや、利用したカット技術やカラー技術、どういう想いでスタイリングしたのかを丁寧に文字化すれば、スタイリング系のワードで検索した時に上位表示を狙えるかもしれません。
ちゃんと記事名をスタイリング名を入れたものにし、日々更新すれば上がらなくは無い気がしますね。
流行によって検索されるスタイリングは変わりますが、スタイリング名でちゃんと記事を作っている美容室も少ないと思うので、市場規模もまだ空きがありそうです。
僕的にはこれは試してみてもいい案かなと思っていますが、あんまりですか?
とりあえずSEOは文字と更新が重要
オウンドメディアとして運営できるのであれば、オウンドメディアとしてホームページをリニューアルされたり新しく制作されるのが一番です。
やはり、SEOの観点はまだまだ文字数や更新頻度が重要だったりしますので、オウンドメディアは理にかなった形であることは、間違っていないと思います。
ただ、更新に失敗したオウンドメディアほど悲しいものもないのが事実で、制作費用も通常より確実に高いものになってきますし、ホームページにかける時間もこれまで以上に割かなければならなくなります。
費用対効果があるといえるかどうかは、しっかり吟味した方が良いでしょう。
また、オウンドメディアとしての王道は難しいと感じた方は、最後に提案したように色々試行錯誤したオウンドメディアとして運営してみても良いと思います。
ホットペッパービューティーなどの大手サービスを上手く活用しながらも、自社メディアを育て、ダブルで集客できるとベストですね!
どちらにせよ、だたカッコイイだけ、オシャレなだけのホームページであれば、ブランディング以外に効果は期待できず持っていてもあまり意味がありません。
やはりプラスアルファの要素をホームページに付加しないと、大手サービスが台等してしまっている美容室業界などでのオリジナルホームページの制作は意味をなさないでしょうね。
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